米Oracleは,6月に買収した米TimesTenのインメモリー・データベースの新版「TimesTen In-Memory Database 6.0」を米国時間10月10日に発表した。同社買収後,初のアップグレードとなる。

 新版では,キャッシュのアップデート速度が従来の5倍になり,キャッシュのロード時間も速くなっている。また,キャッシュのアップデートは,サーバー故障時に備えて複製されるようになった。同製品は,Oracle社のデータベースの最新版「Oracle 10g Release 2」との連携も強化しており,SQL,JDBC 3.0を含むJava APIのサポートも追加している。

 インメモリー・データベースは,データをディスク上ではなく,メイン・メモリー上に保存するデータベース。処理速度が大幅に向上するため,金融サービス,通信,ネットワーキング業界といった迅速な対応が重要とされるアプリケーションに採用されている。

 TimesTen 6.0の価格は,CPUあたり1万2000~2万4000ドル。データベースのサイズによって異なる。オプションの「Replication」と「Cache Connect to Oracle」の価格は,それぞれCPUごとに6000~1万2000ドル。メモリー上に配置するデータサイズによって異なる。

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