米Oracleは米国時間9月28日,サービス指向アーキテクチャ(SOA)をベースとしたポートレット開発ツール「Portlet Factory」を発表した。同社ブランド「Fusion Middleware」の一部で,「企業の企業ポータルを通じて,エンタープライズ・ビジネス・アプリケーションの情報を簡単に統合,相互利用する環境を構築できる」(同社)。2006年に販売を開始する予定。

 Portlet Factoryには,統合ポートレット開発環境のほか,ドイツSAPのアプリケーションに対応したポートレット開発を簡素化するアダプタが含まれる。開発者はSAPアダプタを利用して,SAPアプリケーション向け機能コンポーネントを,ドラッグ・アンド・ドロップ操作でポートレットに簡単に組み込める。

 また,ポートレットとポータル間の相互操作性に関する仕様「JSR-168」に準拠した,ポートレットの開発も可能。

 「企業のSOA戦略において,ポータルは非常に重要なコンポーネントとなりつつある。Portlet Factoryにより,データ・ソースにかかわらず,企業ポータルから重要な情報すべてを簡単に収集できる」(Oracle社Enterprise Portals部門バイス・プレジデントのRahul Patel氏)

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