米カリフォルニア州知事Arnold Schwarzenegger氏は米国時間9月30日に,フィッシングを取り締まるインターネット法案「SB 355」に署名したことを明らかにした。

 SB 355はKevin Murray民主党議員(ロサンジェルス選出)が提案していたもので,フィッシングの実行を違法行為として見なして処罰する。フィッシング行為1件につき50万ドル,または被害者に与えた損害(どちらか金額が大きい方)の賠償責任を課す。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,同州でフィッシングを取り締まる法律が施行されるのは,これが初めてという。

 また,Schwarzenegger知事は同日,上記法案のほか27法案に署名しており,その中には,個人情報盗難を規制する「AB 1566」も含まれる。Ronald Calderon民主党議員(モンテベロ選出)が提案していたもので,州外に派遣された兵士の個人情報を盗んだ犯罪に対する罰則を強化する。

◎関連記事
ハリケーン被災者への寄付を募るフィッシングが続出,赤十字をかたるものも
「キーロガーや偽URLなど,フィッシングの手口が悪質化」,APWG
「2005年8月のフィッシング攻撃は前月から90%減少」,米調査
「フィッシング攻撃を仕掛けている組織は5つにも満たない」,米CipherTrust
フィッシングを防止する送信ドメイン認証技術
“フィッシング時代”のメール「べからず」集
「フィッシングによる米消費者の被害額は5億ドル」,米Ponemon Institute
「フィッシングは『ユーザーをだます手口』から『知らないうちに盗む手口』へ」─APWG

[発表資料へ]