米ジョージア大学(University of Georgia)は,構内のコンピュータに不正アクセスがあったことを米国時間9月28日に明らかにした。現大学職員と元職員2429人分の社会保障番号が盗まれた可能性があるという。

 同大学によれば,同大学の農業/環境科学カレッジ(College of Agricultural and Environmental Sciences)で働く職員と同カレッジから支払いを受けたことのある人の個人情報が流出した可能性がある。データが重複しているため,実際に流出した件数は2429件よりも少なくなるという。

 同大学では,国外から不正なクエリーがあったことを9月19日に発見し,直ちに対策に乗り出したと説明。具体的に流出した可能性がある情報については現在捜査が進められているが,データベースにはクレジットカード情報は保存されていなかったという。

 同大学は,「現時点において,この情報が直接的または間接的に不正に利用されたという報告はない」とコメントしている。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,同校では前年もシステムへの不正アクセスがあり,生徒約3万2000人のクレジット・カード情報が盗まれた可能性がある。犯人は捕まっていないが,これらの情報が悪用されたという報告はないとしている。

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