米Siebel Systemsは,オンデマンドで利用可能なホスト型CRM(顧客関係管理)サービスの新版「Siebel CRM OnDemand Release 9」の提供を開始した。同社が米国時間9月12日に発表した。Release 9は,同年に入って4番目のリリースとなる。

 新版では,従来の米MicrosoftのOutlookに加え,米IBMのグループウエア「Lotus Notes」とのシームレスな統合が可能になった。Siebel社のホスト型コンタクト・センター「Contact OnDemand」と従来のCRMソリューションともシームレスに統合できるようになった。

 また,企業とチャネル・パートナが,同製品をカスタマイズしてブランド化したアプリケーションとして従業員と顧客に提供できる機能が加えられた。

 同社は,CRM OnDemandに,Lotus Notesサポートを追加したことにより,販売効率とユーザーによる導入が促進されると説明。「OutlookとLotus Notesに対応することにより,CRM OnDemandは,95%の企業が利用するメッセージとカレンダ機能に対応できるようになった」とコメントしている。

 Contact OnDemandでは,既存のCRMソリューションにコンタクト・センター機能を加える「Siebel Virtual CTI Connector」を提供。Contact OnDemandを選択することにより,企業は統合にかかる時間,CTIミドルエア,インフラ費用を最小限に抑えられるという。またSOAを通じてサードパーティのシステムにIVR(自動音声応答)を統合できるようになった。

 その他にも,データ・ウエアハウスのトラッキング機能を拡張するとともに,リアルタイムのパフォーマンス統計機能といった分析関連の機能も強化されている。

 同製品に関する詳細は,同社Webサイトに掲載されている。

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