米Macromediaと米Hewlett-Packard(HP)は,通信事業者による新サービス構築の支援を目的として提携関係に入った。両社が米国時間9月6日に発表した。両社の製品を統合することにより,通信事業者がリッチ・メディア・アプリケーションと通信サービスを配信するためのエンド・ツー・エンドのソリューションを提供する。

 両社は,提携を通じてMacromedia社の開発プラットフォーム「Macromedia Flash Platform」とHP社のサービス配信プラットフォーム「HP Service Delivery Platform(SDP)」を統合し,共同でマーケティング,販売を共同で行なう。

 SDPは,通信事業者によるモバイル,固定,ブロードバンド・ネットワーク向けサービスの作成と配信を支援する指向アーキテクチャ(SOA)フレームワーク。通信事業者は,コストとリスクを減らしながら,新しいサービスを迅速かつ効率的に導入できるようになるという。

 両社は,通信事業者,ネットワーク機器プロバイダ,独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)による,新しい通信/メッセージング/コラボレーション・ソリューションの構築を支援するとともに,Flash Playerを利用して固定,モバイル,ブロードバンド・ネットワークを通じたリッチ・マルチメディア・サービスの導入を支援する。

 両社は,Flash PlatformとHP社のSDPを利用することにより,サービス・プロバイダは,音声/データ/ビデオ通信を,異なるオペレーティング・システムやデバイスに対応するリッチなアプリケーション・ユーザー・インタフェースを統合できるようになると説明している。

 提携の一環として,HP社は,Flash Platform製品をネットワークに導入している通信事業者向けにシステム・インテグレーション・サービスを提供する。両社は,最初にSDPの主要要素をすでに導入している大手通信事業者をターゲットとしてマーケティング活動を展開する。また,HP社は,Macromedia社のオンライン通信ツールのBreezeやWebアプリケーション構築ツール「Flex」などの再販も行なう。

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