ソフトウエアおよび電気通信分野の大手が集まり,オープン標準に基づいたソフトウエアとサービスの開発を目指すコンソーシアム「Networked European Software and Services Initiative(NESSI)」をベルギーのブリュッセルで現地時間9月7日に発足させる。NESSIの参加メンバー13団体が明らかにしたもの。

 NESSIの目的は,欧州連合(EU)のリスボン戦略に沿って,ナレッジベースの経済モデルを構築し,競争力の向上と革新を後押しすることにある。とりわけ,欧州の政府機関や行政機関向けに,柔軟性や相互運用性を向上する効率的なサービスとソフトウエア・アーキテクチャを開発することに力を入れるという。

 NESSIは,「欧州産業が,競争が激化する世界経済で競争力を保つには,オープン標準を基盤とする,安全で信頼性の高いソフトウエアとサービス・アーキテクチャを開発し,ビジネス・アプリケーションをより迅速に開発/導入できるようにしなければならない」と説明する。

 同コンソーシアムの参加企業と団体は次の通り。フランスAtos Origin,英BT Group,イタリアEngineering Ingegneria Informatica,米IBM,米Hewlett-Packard(HP),フィンランドNokia, 独SAP,独Siemens, 独Software,イタリアTelecom Italia,スペインTelefoica, フランスThales,そしてオープンソースのミドルウエア開発を手がけるコンソーシアムObjectWeb。

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[発表資料(PDF形式)]