IT人材雇用の業界団体であるNational Association of Computer Consultant Businesses(NACCB)が,8月における米国のIT雇用に関して調査した結果を米国時間9月2日に発表した。それによると,同月のIT雇用は354万1100人で,前月に比べて4100人(0.12%)増えた。5ヶ月連続の増加となった。

 調査は,ハリケーンKatrina(カトリーナ)が米国南部を襲う前に行なわれたため,その影響は調査結果に反映されていない。NACCBは,ハリケーンが今後のIT雇用に少なくとも短期的な影響を与えるとみている。

 NACCBのCEOを務めるMark Roberts氏は,「情報技術は,エネルギーと通信部門で大きな役割りを果たしている。インフラ復旧に関わるITプロフェッショナルの数に変化が見られるだろう。被害者とともに被害地域におけるインフラのダメージも,まだ調査段階にあるが,エネルギーと通信部門のインフラが大きな被害を受けていることは分かっている。これが,IT雇用に与える影響は予見できないが,ITプロフェッショナルは,これらのシステム復旧に必要とされるだろう」とコメントしている。

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