米Infonetics Researchは,次世代音声対応製品の世界市場に関する調査結果を米国時間8月25日に発表した。2005年第2四半期の売上高は6億1400万ドルで前期から18%増加。前年同期からは55%の拡大となった。同社は,2008年までに年間売上高が57億ドルに達すると予測している。

 調査によれば,次世代音声対応製品のすべての部門が前年から成長している。前期からは,ソフトスイッチ・クラス4とメディア・サーバーを除くすべての部門で売上高が伸びている。

 「通信事業者がネットワークの近代化とサービス革新に取り組むのにしたがって,これら機器の売上高は大きく伸びている。Infonetics Researchでは,北米の加入者数を上方修正するとともに,欧州の加入者数予測も追加した。両地域において2008年には,VoIPが40%近く普及することが予想される」(同社)

 北米の家庭/SOHOのVoIP加入者数は,2004年の110万人が2008年には2430万人に達し,2006~2008年にかけて600万人を超える新規加入者がVoIPを利用するようになるという。欧州では,2004年に220万人のVoIP加入者数が2008年には2780万人に増え,新規加入者も2007年から2008年にかけて800万人近く増加すると見込まれる。

 世界のソフトスイッチ市場の総売上高は,クラス5アプリケーションにけん引されて2億4790万ドルで前期から15%,前年同期から106%拡大した。カナダのNortel Networksは,メディア・ゲートウエイとソフトスイッチの売上高で市場シェア1位を獲得。独Siemensと米Sonus Networkがこれに続いた。

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