7月のデスクトップPC導入，ユーザー数はデルが23カ月連続首位，台数は僅差で日本HP

　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で，2008年7月に導入したデスクトップ・パソコンのメーカーと台数を聞いた（複数回答）ところ，導入製品のユーザー数はデルが2006年10月調査（2006年9月導入実績）以来23カ月連続の首位。導入台数は2008年5月実績，6月実績で首位を続けたデルを僅差で上回って，日本ヒューレット・パッカード（HP）が2007年8月実績以来11カ月ぶりに首位に浮上した。

　デスクトップ・パソコンの今回2008年7月実績の1回答平均導入台数は30.9台。前月2008年6月実績の32.3台と比較すると4.3％減。ただし前月は「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入の回答があり（今回はなし），これを除く実質平均台数25.3台と比較すると，7月実績は前月より約22％増加したことになる。

　過去1年（2007年7月実績以後）の中では，今回のデスクトップ・パソコンの平均30.9台は，2008年5月実績の28.6台に次ぐ下から2番目の少なさ。大量一括導入分を除く実質平均台数でも，前月2008年6月実績，2008年5月実績，2008年2月実績（29.8台）に次ぐ，過去1年で下から4番目の回答平均導入台数である。

■調査概要
　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に，回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で，「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
　本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている（「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば，「全社情報システム部門」に限定せず，「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も，有効な回答者として認めている）ため，「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
　2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で，当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など，異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年8月調査では，デスクトップ・パソコンでは1万1640台（1回答あたり約39.7台に相当）分の回答を，無効として集計対象から除外してある。
　調査実施時期は2008年8月中旬～下旬，調査全体の有効回答は2780件，「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務（企画立案・設計・開発・運用・予算承認など）を担当している」とした実質的な有効回答は1157件。

図●前月（2008年7月）のデスクトップ・パソコンの導入台数（n=293）