米Appleは米国時間2010年1月5日、同社の携帯電話「iPhone」と携帯型メディア・プレーヤ「iPod touch」向けアプリケーションを配信する「App Store」におけるダウンロード件数が、30億件を突破したと発表した。

 App Storeは2008年7月10日にサービスを開始した(関連記事:アップルがiPhone向けアプリ配布サイト「App Store」をオープン,500タイトル以上を用意)。2009年4月にダウンロード件数が10億件を超え(関連記事:iPhone向けのアプリケーション、9カ月間で10億回ダウンロードされる)、7月に15億ダウンロードに達した(関連記事:Appleの「App Store」,開始後1年で15億ダウンロードを突破)。9月に20億件を記録し(関連記事:「App Store」からのアプリケーション・ダウンロード,20億件を突破)、立ち上げ後18カ月未満で30億件達成となった。

 AppleのCEO、Steve Jobs氏は「App Storeは、他のモバイル・デバイスでは味わえない体験をiPhoneおよびiPod touchユーザーに提供している。今すぐ競合社が追いついてくる気配はない」と述べた。

 同様のモバイル向けアプリケーション配信サービスはフィンランドのNokia、カナダのResearch in Motion(RIM)、米Google、米Palmなども立ち上げている。また、Googleは独自のAndroid携帯電話端末「Nexus One」を同日発表している(関連記事:Google、Android携帯電話「Nexus One」を発売、アンロック版は529ドル)。

 これとは別に、Appleがモバイル広告を手がける米Quattro Wirelessを約3億ドルで買収したと、米メディア(New York Times)が同日報じた。同社が広告事業を買収するのはこれが初めてという。なおGoogleが昨年11月にモバイル広告ネットワークの米AdMobを買収する計画を発表しており、現在米連邦取引委員会(FTC)による調査を受けている(関連記事:GoogleのAdMob買収計画、FTCがより詳細な情報提出を要請)。

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