米Appleは米国時間2009年9月28日,同社の携帯電話「iPhone」と携帯型メディア・プレーヤ「iPod touch」向けアプリケーションを配信する「App Store」におけるダウンロード件数が,20億件を突破したと発表した。

 App Storeは現在,世界77カ国のiPhoneおよびiPod touchユーザーに向けて,20カテゴリにわたる8万5000種類以上のアプリケーションを提供している。App Storeでの配信に登録している開発者は12万5000人以上にのぼるという。

 App Storeは,2008年7月10日にスタートした(関連記事:アップルがiPhone向けアプリ配布サイト「App Store」をオープン,500タイトル以上を用意)。立ち上げ当初のアプリケーションは約500タイトルだった。今年4月24日にダウンロード件数が10億件を超え(関連記事:iPhone向けのアプリケーション、9カ月間で10億回ダウンロードされる),7月には15億ダウンロードを達成した(関連記事:Appleの「App Store」,開始後1年で15億ダウンロードを突破)。

 App Storeに関しては,米Googleの音声通信管理サービス「Google Voice」のiPhone向けアプリケーションを締め出したとする問題が持ち上がり,米連邦通信委員会(FCC)が調査に乗り出した。AppleはFCCの質問状に対する回答を8月21日に公開し,「現在調査段階にあり,排除してはいない」と説明した(関連記事:「排除ではなく調査中」とApple,Google VoiceのApp Store登録問題で)。

 なお,フィンランドのNokia,カナダのResearch in Motion(RIM),Google,米Palmも同様のモバイル向けアプリケーション配信サービスを立ち上げている(関連記事:Nokia,App Store対抗のモバイル・アプリ配信ストア「Ovi Store」を開設RIM,BlackBerry用アプリのオンライン・ストアを開設,売り上げの8割を開発者へGoogle,「Android Market」でアプリ無償提供を開始,有償販売は2009年Q1から)。米Microsoftも「Windows Marketplace for Mobile」の開設を予定している(関連記事:モバイル版Windows Marketplace,7月下旬にアプリ受付を開始)。

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