米Salesforce.comは米国時間2009年1月15日,新たなオンデマンド顧客サービス・アプリケーション「Service Cloud」の提供を開始した。顧客向けコミュニティの構築や,コンタクト・センターの運営,パートナ企業との情報共有などに利用できる。料金は月額995ドルから。

 Service Cloudを使うと,顧客との窓口になるコンタクト・センターやオンライン・コミュニティなどで得た情報を集約し,顧客サービス用のナレッジ・ベースを構築できる。「Facebook」などのSNSやブログ,電話/メール/チャット対応コンタクト・センターからの情報を担当者や関連企業と共有することで,顧客サービスの質向上につながるという。顧客とのコミュニケーションを図るコミュニティ・サイトも開設できる。米Googleと米Amazon.comのクラウド・コンピューティング・サービスと連携可能。

 同社のクラウド・コンピューティング用アプリケーション基盤「Force.com Platform」を利用するので,自社内のシステムにソフトウエアを導入する必要がない(関連記事:【Dreamforce 2007】SaaS版の“標準OS”を目指す、米セールスフォースが「Force.com」を発表)。2009年後半リリース予定のクラウド・アプリケーション開発/運用サービス「Force.com Sites」にも対応する(関連記事:Salesforce.com,クラウド・アプリの開発/運用サービス「Force.com Sites」)。

 米メディア(InfoWorld)によると,Service Cloudは,Salesforce.comが2008年8月に買収した,米InStranetのコールセンター向けソフトウエアをベースにしているという(関連記事:Salesforce.comの5~7月期決算,過去最高の売上高)。

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