米Salesforce.comは米国時間2008年11月3日，同社のクラウド・アプリケーション・プラットフォーム「Force.com Platform」上でWebアプリケーションを開発／運用できるサービス「Force.com Sites」を発表した。有料の開発者向けプレビューを実施中で，Webサイトで参加申し込みを受け付けている。一般提供は2009年に開始する予定。
同サービスを利用すると，Force.com Platformの各種機能を使ってWebサイトを構築し，独自開発のWebアプリケーションを実行できる。アプリケーションの開発には，ユーザー・インタフェース（UI）設計機能「Visualforce」が使える（関連記事：【Dreamforce 2007】SaaS版の“標準OS”を目指す，米セールスフォースが「Force.com」を発表／Salesforce.com，SaaSアプリ用UI設計機能「Visualforce」を提供開始）。
クラウド・コンピューティング環境でアプリケーションを動かすため，従来型ソフトウエアと違って複雑な構成にならず，経済的に運用できるという。
また同社は，SaaS型CRM（顧客関係管理）アプリケーション「Salesforce.com」内で米Googleのデータ視覚化API「Google Visualization API」を使うための新ツールや，Force.comアプリケーションから米FacebookのAPIを使うためのツール・セット「Force.com for Facebook」を発表した。さらに，Force.comアプリケーションを米Amazon.comのオンライン・ストレージ・サービス「Amazon Simple Storage Service（Amazon S3）」およびホスティング・サービス「Amazon Elastic Compute Cloud（Amazon EC2）」に対応させるツール「Force.com for Amazon Web Services（AWS）」も提供する。
[発表資料（Force.com Sites）]
[発表資料（Google Visualization API用ツール）]
[発表資料（Force.com for Facebook）]
[発表資料（Force.com for AWS）]
