米Broadcomは米国時間2008年12月8日,同年第4四半期業績の見通しを下方修正した。売上高については,従来予測の11億7000万~12億3500万ドルから10億5000万~11億ドルに引き下げる。この見通しには,米AMDからのデジタル・テレビ事業買収(既報)の影響が含まれる。

 粗利益率は,前期から125~150ベーシス・ポイント落ち込む見通し。AMDデジタル・テレビ事業買収の影響を除いた場合,105~130ベーシス・ポイントの減少幅を見込む。従来は50~75ベーシス・ポイント減と予測していた。

 同社の説明によると,世界的な経済危機により,同社がターゲットとするエンド・マーケット全般にわたる顧客が納品の調整を要請してきた。そのため,第4四半期業績は10月時点の予測をはるかに下回る見通しだという。

 米Forbesオンライン版によると,Thomson Reutersがまとめたアナリストの売上高予測は11億9000万ドル。Broadcomの株価は同日時間前取引で前日比8セント安の15.38ドルを付けた。

 なお,半導体業界ではメーカーによる業績予測の修正が相次いでおり,米Texas Instrumentsが同日,第4四半期業績予測の下方修正を発表した(既報)ほか,これまでに米Intel(関連記事)と米AMD(関連記事)も見通しの引き下げを明らかにしている。