米Texas Instruments(TI)は米国時間2008年12月8日,2008年第4四半期の業績見通しを下方修正した。売上高は23億~25億ドルの範囲,1株当たり利益は0.10~0.16ドルの範囲になる見通し。10月に第3四半期決算を発表した際には,売上高が28億3000万~30億7000万ドル,1株当たり利益が0.30~0.36ドルの範囲と予測していた。

 同社は下方修正の詳細な理由を説明していないが,同社CEOのRich Templeton氏は10月に,受注が減少傾向にあることを明らかにしていた(米New York Timesの報道)。携帯電話向けチップの大口顧客であるフィンランドのNokiaは,モバイル機器の出荷台数見通しを,11月と12月の2度にわたって引き下げている(関連記事:Nokia,Q4決算予測をさらに下方修正)。

 世界経済の低迷を受けて,決算予測を下方修正するチップ・メーカーが相次いでいる。米Intelが11月12日に,また米AMDが12月4日に第4四半期の業績予測を引き下げた(関連記事:Intel,Q4業績見通しを下方修正,「需要が著しく予測を下回る」AMD,Q4決算予測を前期比25%減収へ修正)。

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