フィンランドNokiaは米国時間2008年12月4日,同年第4四半期におけるモバイル機器の出荷台数が当初予測の3億3000万台を下回る見込みだと発表した。これにより,2008年通期の出荷台数も従来予測の12億4000万台に届かない見通し。

 第4四半期の市場シェアについては,前期の約38%と同水準またはわずかに上昇すると予測していたが,市場の不透明感を理由に同予測の追認を避けた。

 2009年は,第1四半期に契約者数が計40億人に達すると見込む。ただし,同年も回復基調の兆しはなく,モバイル機器市場の出荷台数は前年と比べ5%以上減少すると見ている。

 長期的には,2011年にServices & Software事業の売上高が20億ユーロを超えると見込む。また2012年には,同事業のサービス利用者数が3億人に達すると予測する。

 同社は,2008年11月に第4四半期の携帯電話市場の見通しを下方修正したが(関連記事),消費者による支出削減,為替の変動,信用枠の縮小などによって,市場の景気後退が加速していると説明。全世界で低迷が続くなか,最近になって新興市場がとりわけ打撃を受けているという。