米Microsoftと米Novellは米国時間2008年11月18日,Windows/Linuxサーバー管理ソフトウエア「Advanced Management Pack for SUSE Linux Enterprise for Microsoft System Center Operations Manager 2007 R2」の一般提供を2009年上半期に開始すると発表した。また,具体的な時期は公表していないが,オープンソース版メディア再生/リッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)表示用Webブラウザ・プラグイン「Moonlight」の無償ベータ提供も行う予定。

 Advanced Management Packは,サーバー運用管理製品の新版「Microsoft System Center Operations Manager 2007 R2」を使ってWindows/Linuxサーバーを集中管理するためのソフトウエア。単一コンソールから両環境を管理できるため,管理にかかわる作業負荷や人員を少なくしてコスト削減につなげられるという。System Center Operations Manager 2007 R2に合わせてリリースする。

 Moonlightは,Microsoftが無償提供しているRIAプラグイン「Silverlight」のオープンソース版。SilverlightがWindowsとMac OS X(「Silverlight 2」で対応)でしか利用できないのに対し,MoonlightはLinux上でも動く。ただし,対応Webブラウザは「Firefox」のみ。Silverlightは,Firefoxに加え「Internet Explorer(IE)」「Safari」に対応している(関連記事:SilverlightのOSS版「Moonlight」の2.0ベータ公開マイクロソフトが「Silverlight 2」を間もなくリリース,Windows MediaコンテンツがMacでも利用可能に)。

 なお,MicrosoftとNovellが2006年11月にWindowsとLinuxの相互接続や特許相互開放などに関する提携を結んでから,2年経過した。両社はこの間にさまざまな成果を上げ,200社以上の新規顧客を獲得したとしている(関連記事:MicrosoftとNovell提携,仮想化とオフィス文書でLinuxとWindowsの相互運用性拡大,特許も相互開放)。

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