写真1 Moonlightのダウンロード・サイト
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 オープンソースの「Mono」プロジェクトは2008年5月13日(米国時間),米Microsoftが開発を進めるブラウザ用プラグイン「Silverlight」のオープンソース版である「Moonlight」の新バージョン2.0のベータ版を公開した(写真1)。

 Silverlightは,米Adobe社の「Flash」と同じように,ブラウザ上でリッチ・コンテンツを表示するためのプラグイン。Flashでは「ActionScript」を開発言語として使用するが,Silverlightでは広くWebアプリケーションで用いられている「JavaScript」を利用できる。JavaScriptに慣れたプログラマにとって,リッチ・コンテンツを作成する際のハードルが低い。 最新バージョンは1.0で,2.0のベータも既に公開されている。

 Silverlightには,WindowsおよびMac OS X版しかないが,Moonlightを使えばSilverlightのコンテンツをLinux上で動作させられる。

 Silverlight2.0の正式版は,2008年中にもリリースされる予定。DLR(Dynamic Language Runtime)という仕組みによって,JavaScript以外にC#,VBx,Ruby,Pythonをサポートする。今回のMoonlight2.0ベータは,Silverlight2.0のベータに対応するものだ。

 これまでMoonlightは,Silverlightのバージョンに合わせて,開発版の1.1がメンテナンスされていた。Silverlightが1.1から2.0に名前を変えたのに合わせて,Moonlightも1.1から2.0に改名した,というのが実態のようだ。