UQコミュニケーションズは2008年4月18日にモバイルWiMAXサービスの開始に向けた進ちょく状況に関する情報を公開した。2.5GHz帯の認定事業者は,総務省に四半期ごとに進ちょく状況を報告することが義務付けされており,今回のUQコミュニケーションズの情報公開はこの指針に沿ったもの(関連記事)。同日にはウィルコムも次世代PHSサービスの進ちょく情報を公開している(関連記事)。

 今回公開した報告書では,サービス開始時期や基地局の展開計画,人員の拡充計画,MVNO(仮想移動体通信事業者)向けに実施した説明会の内容などを,全45ページに渡って詳細に示している。

 サービス時期は2009年2月から変更はないが,新たに東京23区,横浜市に加えて川崎市も対象に検討することを明らかにしている。基地局については,KDDIの携帯電話基地局を活用し,開設の準備を進める。初期サービスエリアである東京23区,横浜市,川崎市については,各基地局のセクタ数,アンテナ数,アンテナ方向,チルト角などの,詳細な基地局パラメータを決定したと報告している。

 このほか屋内基地局として,2008年度内は鉄道駅の構内を中心に展開する計画であり,設置する駅の選定作業に着手。2008年2月から3月にかけて,株主であるJR東日本と共同で,電波伝搬や通信評価実験を実施したという。

 UQコミュニケーションズは2007年8月29日に,KDDIなどが出資してモバイルWiMAXの事業化を狙う企画会社「ワイヤレスブロードバンド企画」として設立(関連記事)。同年12月21日に総務省からモバイルWiMAXの事業免許(特定基地局の開設計画の認定)を受けている(関連記事)。

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