ウィルコムは2008年4月18日,次世代PHSサービス開始に向けた進ちょく状況に関する情報を公開した。2.5GHz帯の認定事業者は,総務省に四半期ごとに進ちょく状況を報告することが義務付けされており,今回のウィルコムの情報公開はこの指針に沿ったもの(関連記事)。

 サービス開始時期は,総務省へ提出した開設計画(関連記事)から変更はない。2009年4月に山手線の内側程度のエリアで試験サービス開始,同年10月には東名阪にエリアを拡大し商用サービスをスタートする。順調に計画が進行していることをアピールした。

 次世代PHS基地局の設置場所は,基本的には現在のPHS基地局の場所をそのまま利用する。次世代PHS用の候補地として2008年3月時点で約8000カ所の設置場所を選定済みという。基地局の調達についても,2008年3月末に詳細仕様をまとめ,京セラを開発ベンダーとして準備を始めたことを明らかにした。

 置局は2009年度末に1498局(人口カバー率3%),2012年度末に1万9972局(同91%)という計画だが,前倒しで展開することも検討する。置局作業の体制強化を図るために,新たに4社の工事会社を採用済みという。

 なお屋内対策用として,総務省が2008年4月にフェムトセル取り扱いの方針を示したことから(関連記事),フェムトセルの利用も検討する。

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