写真1●イー・モバイルの千本倖生代表取締役会長兼CEO(左から2人目)とエリック・ガン代表取締役社長兼COO(左から3人目)
写真1●イー・モバイルの千本倖生代表取締役会長兼CEO(左から2人目)とエリック・ガン代表取締役社長兼COO(左から3人目)
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 イー・モバイルは2008年3月28日,同日から音声サービス(関連記事)を開始するにあたって,自社内でイベントを開催した。イベントに出席した同社の千本倖生代表取締役会長兼CEOは,「事業開始1年を経て電話サービスを開始する。今後も新サービスを次々と導入し,日本の携帯電話を世界一にしていきたい」と意気込みを語った。

 同社は主要都市部などは自前のネットワークで,地方などはオプション契約となるNTTドコモの国内ローミングによって通信エリアを確保する方針。当初は2008年6月末に自前ネットワークで人口カバー率70%~75%を達成する計画だったが,3月末現在で既に人口カバー率70%を達成したという。「ローミング・エリアは思ったよりも少なくなった。ローミング・エリアでは料金設定権をNTTドコモが持つので,料金を安くできないこともある。計画を前倒ししても自前のネットワークの設営を進める」(千本CEO)。

 音声サービスに対応する端末は,当初は東芝製「H11T」と台湾HTC製の「S11HT(EMONSTER)」の2機種。3月1日から予約を受け付けを開始しているが,「出足はそこそこ順調」(千本CEO)という。具体的な加入数や今後の加入目標などは明らかにしなかった。

 なお千本CEOは,本日株主総会が開催されるアッカ・ネットワークスに対する対応についてもコメントした。イー・アクセスはアッカの筆頭株主であり,アッカの経営方針や3月7日に実施した自己株式取得方法を巡って,批判を繰り返してきた(関連記事)。千本CEOは「これまで述べてきた質問はすべて株主総会の席上で聞く。特に自己株式取得方法について対応が不十分であれば,株主代表訴訟をするつもり」(関連記事)とした。