米司法省(DOJ)からDRAM製品の販売について独占禁止法違反で訴えられていた韓国Samsung Electronicsの元副社長であるIl Ung Kim氏は,国際的なDRAM価格カルテルに加担したことを認め,罰金を支払うことと禁固刑を受けることに同意した。DOJが米国時間4月19日に明らかにしたもの。

 DOJによると,2001年4月1日ごろから2002年6月15日ごろにかけて,Samsungのメモリー部門マーケティング担当副社長だったKim氏と,同部門の販売/マーケティング担当副社長だったYoung Bae Rha氏,韓国Hynix Semiconductorの米法人Hynix Semiconductor Americaメモリー販売/マーケティング担当上級副社長だったGary Swanson氏が共謀し,DRAMの価格操作などの打ち合わせを行ったという(関連記事)。

 Kim氏は,25万ドルの罰金を支払うとともに,米国で14カ月間の禁固刑を受ける。今後のDRAM価格カルテル捜査に協力することも約束した。

 これまでDOJは,国際的なDRAM価格カルテルに加わったとして,DRAMメーカー4社と個人18人に対し,合計7億3000万ドル以上の罰金を科してきた。各メーカーが支払いに応じた罰金の額は,Samsungが3億ドルHynixが1億8500万ドル,ドイツInfineon Technologiesが1億6000万ドル,エルピーダメモリが8400万ドル

[発表資料へ]