カリフォルニア州サンフランシスコ連邦地方裁判所の大陪審は,国際的なDRAM価格カルテルに加担したとして,韓国Samsung Electronicsの役員2人と韓国Hynix Semiconductorの米法人Hynix Semiconductor Americaの役員1人に対する正式起訴を評決した。米司法省(DOJ)が米国時間10月18日に明らかにしたもの。

 DOJによると,2001年4月1日ごろから2002年6月15日ごろにかけて,Samsungのメモリー部門マーケティング担当副社長だったIl Ung Kim氏および同部門の販売/マーケティング担当副社長だったYoung Bae Rha氏,Hynix Americaメモリー販売/マーケティング担当上級副社長だったGary Swanson氏が共謀し,DRAMの価格操作などの打ち合わせを行ったという。

 米国の独占禁止法であるSherman Antitrust Act(シャーマン独占禁止法)に違反すると,最大で3年間の禁固刑と35万ドルの罰金が科される。違反行為によって生じた利益または損害が同法の規定する罰金額を上回る場合は,罰金の額が利益または損害の最大2倍に増える可能性もある。

 これまでDOJは,国際的なDRAM価格カルテルに加わったとして,DRAMメーカー4社と個人16人に対し,合計7億3100万ドル以上の罰金を科してきた。各メーカーが支払いに応じた罰金の額は,Samsungが3億ドルHynixが1億8500万ドル,ドイツInfineon Technologiesが1億6000万ドル,エルピーダメモリが8400万ドル

[発表資料へ]