写真1 「今回は攻める」と自信を見せる,NTTドコモの夏野剛執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長
写真1 「今回は攻める」と自信を見せる,NTTドコモの夏野剛執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 夏野執行役員が掲げた,各サービスと各社の対応端末数を比較した図
写真2 夏野執行役員が掲げた,各サービスと各社の対応端末数を比較した図
[画像のクリックで拡大表示]
写真3 オマケとして,発表を控えた703iシリーズをちらっと公開
写真3 オマケとして,発表を控えた703iシリーズをちらっと公開
[画像のクリックで拡大表示]

 8月末のau(KDDI,関連記事),9月末のソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン,関連記事)の発表を経て,トリを飾る形となったNTTドコモの秋冬モデルの発表(関連記事)。発表会の壇上に立った同社の夏野剛執行役員プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長(写真1)は,「これまでで最も自信があるラインアップ」と胸を張った。「ドコモは守りのイメージが強いが,今回は攻める」(夏野執行役員)と,目前に迫った,携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)の開始に向けた意気込みを示した。

 秋冬モデルは,法人向けの「N902iL」なども含めて,ハイエンド機種である903iシリーズを中心に合計14機種をラインアップ。ワンセグやHSDPA対応機など,多彩な機能を持つ機種も用意した。NTTドコモが出資し,タワーレコード・グループのナップスタージャパンが提供する音楽配信サービス「ナップスター」(関連記事)には5機種が対応。「着うたフル」には11機種が対応している。プログラム容量を従来の10倍に拡張した「メガiアプリ」にも11機種が対応し,ゲームなどの描画性能を大幅にアップしたという。このほか「おサイフケータイ」のメモリー容量の拡張や,携帯電話を紛失した際にGPS(global positioning system)機能を使って紛失場所を確認できるサービスなども新たに用意している。

 夏野執行役員は,携帯電話事業者3社の秋冬モデルのサービス比較図を掲げながら,ドコモの秋冬モデルの充実ぶりをアピール(写真2)。「着うたフル」や「ワンセグ」「おサイフケータイ」に対応した機種数を各社で比較したグラフを見せながら,「他社と比べて負けている部分がほとんどない」と誇らしげに語った。

 auが12機種,ソフトバンクモバイルが13機種,NTTドコモが14機種発表するなど,端末数の争いも見せている秋冬商戦。夏野執行役員は最後の最後に「オマケですよ」と切り出しながら,今回の発表には含まれなかった703iシリーズも近々登場することを明言。さらに端末数が増えることを強調した。

 夏野氏は,両手に6機種ほどの703iシリーズの端末を抱えながら報道陣にアピール(写真3)。いずれもかなりの薄型モデルで,各機種をトランプのようにシャッフルするようなパフォーマンスも見せた。