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 マイクロソフトは9月14日,6月に公開した「Windows 2000 SP4対応の更新プログラム・ロールアップ1(UR1)」を再リリースした。Windows 2000 UR1はSP4以降に公開されたセキュリティ・パッチをまとめたもの(関連記事)。当初公開されたWindows 2000 UR1には不具合があったため,インストールすると一部の環境では問題が発生した。今回,その不具合を解消したWindows 2000 UR1を再リリースした。Microsoft UpdateやWindows Updateから適用できる。

 マイクロソフトは9月9日付けで,9月14日にセキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムを1件リリースすることを発表した(関連記事)。不具合を修正したWindows 2000 UR1が,この「セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラム」に該当する。

 本来ならば9月14日は“月例”のセキュリティ情報公開日だが,予定していたセキュリティ情報の公開が取りやめになった(関連記事)。このため,Windows 2000の環境でWindows Update/Microsoft Updateを実施すると,「優先度の高い更新プログラム」として,不具合を修正したWindows 2000 UR1である「Windows 2000 Service Pack 4用の更新プログラムロールアップ 1(KB981861)」と「Windows 悪意のあるソフトウエアの削除ツール- 2005年9月(KB890830)」の2つだけが表示される(関連記事)。Windows XP環境では「悪意のあるソフトウエアの削除ツール」だけが表示される。

 当初公開されたWindows 2000 UR1を適用すると,再起動時にブルー・スクリーンが発生したり,特定のプログラムが動作しなかったりする問題が発生する場合があった。このため同社では,要求があったユーザーに対してはhotfixを提供していた。ただし,特定の環境でのみ問題が発生するため,「ほとんどのユーザーには影響を与えません」としていた。

 今回再リリースされたWindows 2000 UR1では不具合を解消しているので,特定の環境においても問題は発生しなくなる。問題が発生した環境はもちろんだが,それ以外の環境においても,念のために今回リリースされたWindows 2000 UR1を適用したい。新しいWindows 2000 UR1はMicrosoft UpdateやWindows Updateから適用できる。ダウンロードセンターからも入手可能。

 なお,現時点(9月14日11時)では,Windows 2000 UR1に関する日本語のサポート技術情報は古いままなので注意が必要。英語版の技術情報にあるように,最新の情報の最終更新日(Last Review)は9月13日,リビジョン(Revision)は18.0。

◎参考資料
Windows 2000 Service Pack 4 対応の更新プログラム ロールアップ 1 と既知の問題
Update Rollup 1 for Windows 2000 SP4 and known issues
Windows 2000 SP4 用の更新プログラム ロールアップ 1