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 マイクロソフトは9月10日,9月14日に予定していたセキュリティ情報の公開を延期することを明らかにした。パッチ(更新プログラム)の最終的なテスト過程において問題が発覚したためだとする。予定されていたセキュリティ情報はこの1件だけだったので,今月は“月例”セキュリティ情報を公開しないことになる。

 マイクロソフトは9月9日,9月分の月例セキュリティ情報の概要を公表した(関連記事)。この時点では,最大深刻度が「緊急」のWindowsに関するセキュリティ情報を1件公開するとしていた。ところが翌日には予定を変更。このセキュリティ情報の公開を取りやめることを発表した。

 同社の発表情報によると,「最終的なテスト過程において,リリース前に追加の開発作業とテストを必要とする品質上の問題点を発見」したという。このため,十分なテストが完了するまでは,パッチの提供を見合わせるという。セキュリティ情報とパッチは同時公開が原則なので,セキュリティ情報の公開も見合わせられる。

 しかしながら,「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(Malicious Software Removal)」の新版や,セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムについては,当初の予定通り公開されるという。これらはWindows UpdateやMicrosoft Update,ダウンロードセンターなどから入手できる。

◎参考資料
マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知