2014年のビジネス戦略記者会見で、国内においてパートナービジネスを強化すると宣言したSAPジャパン(関連記事1)。2014年1月には、インターネットイニシアティブ(IIJ)との中堅中小企業向けクラウドサービスでの協業や、NECとの東南アジアにおけるクラウドサービスでの協業、パソナグループとの人事クラウドでの協業を相次いで発表した(関連記事2)。
国内でのビジネス戦略とパートナー戦略について、アジア太平洋地域でエコシステム&チャネルを統括するアンソニー・マクマホン氏に聞いた。
2014年のSAPジャパンのビジネス戦略を教えてほしい。
SAPジャパンが注力する分野は5つある。アプリケーション、アナリスティクス、データベース、モバイル、クラウドだ。そして今後は、これらを組み合わせて、クラウドとプラットフォームを中心としたビジネスを展開していく。
これまでSAPは、ERP(統合基幹業務システム)パッケージベンダーというイメージが強かったかもしれないが、既に売上高の半分以上はERPパッケージ関連事業以外のものだ。ここ3、4年で、SAPはクラウドとプラットフォームの企業に変化した。
なぜクラウドとプラットフォームに注力するのか。
今、企業のビジネスを支えるITには、2つのスピードが求められているからだ。