写真●SAPジャパンの安斎富太郎社長
写真●SAPジャパンの安斎富太郎社長
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 SAPジャパンは2014年2月6日、2014年のビジネス戦略記者会見を開催した。登壇した安斎富太郎社長は、「SAPジャパンはERP(統合基幹業務システム)パッケージベンダーではなく、“プラットフォームとクラウドの企業”に変わる」と説明(写真)。さらに、これまで一部直接販売していた年商500億円以下の中堅中小企業向けのERPパッケージの販売を、全てパートナー経由で行う方針などを明かした。

 記者会見では2013年度(2013年1~12月)の業績についても説明。同社の2013年度の売上高は前年同期とほぼ同じ7億8800万ユーロ(約1000億円)で、2011年度からの3年間CAGRは20%増だった。

 2013年度のERPパッケージ関連事業とその他の事業の割合は、それぞれ32%と68%。2012年度は、それぞれ41%と59%だった。安斎社長は、「ERPパッケージも悪くはないが、それ以上にクラウドやSAP HANA(インメモリーデータベース)が伸びている」と説明する。2013年度のクラウドとSAP HANAの成長率は、それぞれ400%増と130%増だった。

 「日経コンピュータのクラウドランキングでも、SAPジャパンはベスト15に入った。いよいよ世の中でもSAPジャパンがクラウド企業として認知されてきた」と、安斎社長は自信を見せた(関連記事:第7回 クラウドランキング ベストブランド編:15社を選出、SAPは初 )。