Mobile World Congress(MWC)の花形といえる展示がスマートフォンだ。MWC2014ではソニーモバイルコミュニケーションズ、韓国Samsung Electronicsが相次いで両社の顔となるフラグシップモデルを発表。メーカー各社もそれに続くなど、スマートフォンについては今年も多数の新製品がひしめく活況を呈した。
そうした中、注目を集めたのが米Microsoftとフィンランド Nokiaの連合だ。MicrosoftはWindows PhoneのOEM拡大に向けたハードウエア新戦略を発表、NokiaはAndroidのエコシステムを利用しつつGoogle対抗を明確に打ち出すなど、反撃ののろしを上げた形となった。
Windows Phoneについて抜本的な改革案を発表
MWC2014の開幕前日となる2014年2月23日、Microsoftはバルセロナでプレスイベントを開催し、Windows 8.1とWindows Phone 8を対象とした次期アップデートについて概要を発表した(写真1)。
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この中でMicrosoftは2013年を振り返り、Windows Phoneのアップデート内容や出荷台数を挙げて躍進をアピールした。しかしその内容は鮮烈なものとはいえなかった。