有機・低農薬野菜宅配のらでぃっしゅぼーや、テレビ通販事業を手がけるオークローンマーケティング、音楽・映像ソフト販売のタワーレコード、日用品通販の爽快ドラッグ――。いずれもNTTドコモが2012年12月から展開する「dショッピング」で扱う商材を提供する企業だ(関連記事:ドコモが通販サービス「dショッピング」を19日開始、日用品や有機野菜も販売)。

 この中で、爽快ドラッグ以外の3社はいずれもドコモ傘下の企業である(関連記事1関連記事2、関連記事3)。dショッピングは「dマーケット」を構成する通販サービスの一つ。dマーケットは2011年11月、ビデオ、音楽、電子書籍といったデジタルコンテンツの販売・配信から始まったが、いまや日用品から食品に至るまで幅広い商材を扱うマーケットに成長している(写真1)。

写真1●拡大が続く「dマーケット」。写真は2013年5月に開催された2013夏モデル発表会のシーン
写真1●拡大が続く「dマーケット」。写真は2013年5月に開催された2013夏モデル発表会のシーン
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 2013年3月にはファッションサイト「MAGASEEK」などを運営するマガシークを子会社化し、今後、ファッションのネット通販分野にも進出する予定であり(関連記事)、dマーケットが扱う商材は拡大の一途をたどっている。特集第4回となる今回は、ドコモがサービスレイヤーで収益を上げていくうえでの中核であり、ドコモ自身が直接顧客に商材を提供する「dマーケット」の現状と今後を見ていく。