図●利用部門の利点を伝えることで、参画意識を高める
図●利用部門の利点を伝えることで、参画意識を高める
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 現行の業務やシステムには、どんな問題があるのか。どう変えたらいいと思うのか―。プロジェクトに関係する利用部門の担当者から、そうした意見を聞く作業は、要件を決める上で非常に大切である。トップダウンのアプローチだけでは偏りがあるからだ。ボトムアップのアプローチとして、利用部門の現場の意見を聞き、新しい業務やシステムの要件を考える材料を得る必要がある。

 ヒアリングで特に難しいのは「(利用部門の担当者に)参画意識を持ってもらう」「整理しながら聞く」「些末な問題・要望を取り除く」「本音を聞き出す」といったことだ。これらの極意を取り上げてみよう。

ヒアリングの極意、四つのポイント

参画意識を持ってもらう

整理しながら聞く

些末な問題・要望を取り除く

本音を聞き出す

超上流の失敗パターン

いつまで経っても業務要件がまとまらない

数カ月かけた業務フロー作成が水の泡に