第1回 これだけは知っておきたい Virtual Serverの基本構成

 Virtual Server 2005 R2は,Windows Server 2003またはWindows XPをホストとして動作する仮想化ソフトウエアである。32ビット版と64ビット版の2つが用意されている。同マシンの基本構成について、解説する。

第2回 仮想マシンのリソースを細かくチューニング

 Virtual Server 2005 R2には,ポリシーによる設定が可能なワーク・ロード管理機能がある。Virtual Severでは,相対的な重み付けと,絶対的な制限による構成の両方に対応しており,それらの組み合わせによって柔軟なワーク・ロード管理が可能である。このとき,Virtual Serverでは仮想マシンにリソースを割り当てるための独自のリソース・マネージャを持っているので,Windowsシステム・リソース・マネージャなど,ほかのリソース・マネージャと組み合わせられない。

図2

第3回 仮想マシンの展開とスクリプトによる自動運用

 Virtual Sever 2005 R2の仮想マシンは,仮想マシン構成ファイルと,仮想ハードディスクの2つのファイルから構成されている。既定では,これらのファイルは「C:\Documents and Settings\All Users\Documents\Shared Virtual Machines」フォルダに格納されるが,必要に応じてこれらのファイルは任意のフォルダに格納可能だ。そうすることによって,適切なセキュリティ構成がより容易になる。

図3

第4回 複雑なネットワークも柔軟に構成

 Virtual Server 2005 R2を利用してサーバーを構築するとき,ネットワーク構成が気になるだろう。「ゲストOSのIPアドレスやMACアドレスはどうなるのか」「ネットワークからゲストOSにどのように接続すればよいのか」「ゲストOSとホストOSのネットワーク・セキュリティをどのように考えればよいのか」といったものである。
 ここでは,Virtual Server 2005 R2の仮想ネットワークの仕組みを紹介してこれらの疑問を解消しつつ,Virtual Server 2005 R2を利用したシステムのネットワーク構成に関するTipsを紹介したい。

図4