ソニーは画像・文字データをサーバー上に蓄積して,ユーザーに配布するサービス「PoP-Sync(http://www.pop-sync.net/)」を12月5日から開始する。このサービスは,顔写真と電子メール・アドレスといったような,画像データとそれに関連する画像に関連する文字データをセットにした“カード”をサーバーに登録した後,そのカードを指定した相手に電子メールで送付するというもの。送付されたカードは,専用のクライアント・ソフトで一元管理できるだけでなく,クライアント・ソフトの機能を使っていつでも最新情報に更新できる。

 ソニーは,この仕組みを使って企業が担当者の顔写真入りの“電子名刺”を顧客に配布したり,新製品の最新情報を送付する,といった用途を想定している。例えば。製品の画像と価格を盛り込んだカードを作っておけば,ユーザーに常に最新の製品価格を通知することができる。

 女性向けコミュニティ・サイトを運営するイー・ウーマン(http://www.ewoman.co.jp)は,Webページ上の討論のテーマの配付に,PoP-Syncの採用を決めている。カード内の文字データにWebページ・アドレスを記載しておくことで,カードをクリックするだけで,興味を持った討論に参加できるようにする。

 PoP-Syncの利用するには,月額30万円の基本料金と,配信量に応じた利用料がかかる。各企業のニーズに応じて,ソニーがカードの書式をカスタマイズするサービスも提供する。

坂口 裕一=日経コンピュータ

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