米Mozilla Foundationは,携帯電話用ブラウザのプレビュー版「Minimo 0.007」を開発コミュニティ向けに米国時間7月26にリリースした。開発担当者のDoug Turner氏がリリースを発表した。同ブラウザは,デスクトップ向けブラウザ「Firefox」と同じコードをベースとして使用している。

 同リリースは,開発者コミュニティ向けの技術プレビューを目的としており,コミュニティにプロジェクトへの参加,開発と新しいアイデアを生み出すための支援の促進を目指している。

 Minimo 0.007は,Windows CEを搭載する携帯デバイス向け。タブ,プラグイン・サポート機能を備える。前バージョンからサイズを25%縮小しており,パフォーマンスも改善された。プログレス・バーでページのダウンロード状況を示すようになった。インタフェースはXUL(Extensible User Interface Language)で書かれており,CSS,JavaScript,RDFに対応する。

 Mozillaのエンジニアリング・ディレクタのChris Hofmann氏は,「ブラウザが急速に成長するまでに,携帯電話やモバイル機器上における使い易さの欠如が克服すべき大きな障害になっている」とコメントしている。

 Mimimoは,現行の携帯電話向けブラウザでうまくWebページが表示されないという問題に対応することを目的としている。米JupiterResearchの調査によれば,米国内の携帯電話ユーザーの中で,ブラウザを利用してニュースや情報にアクセスしている人は9%だけだった。

 Mozillaは,最終版のリリース予定の時期などは明らかにしていないが,Minimoの採用について,複数の携帯電話メーカーと話し合いを進めているという。

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