米Motorolaと米Cisco Systemsは,企業向けモビリティ・ソリューションで提携関係に入った。Motorola社が米国時間7月26日に明らかにした。これには,無線LAN(WLAN)経由のIP電話サービスと携帯電話技術が含まれている。

 両社のソリューションは,携帯電話,802.11無線技術,企業の固定ネットワークを組み合わせることにより,企業にシームレスなモビリティ・ソリューションを提供する。デュアル・モードの携帯電話機は,企業内において802.11を経由したIPテレフォニとして,それ以外では通常の携帯電話としてシームレスに通話が可能。同ソリューションは,Cisco社のIP電話サーバー「Cisco CallManager」を利用した通信システムの拡張として提供される

 提携を通じ,Motorola社は,デュアルモードの携帯電話機と携帯ネットワークと無線VoIPネットワークの間で通話を切り替える「Wireless Services Manager」を提供する。Cisco社は,IPテレフォニのWLANインフラを提供する。

 両社は,2006年初旬に無線LAN対応のデュアル・モード携帯電話機の提供開始を予定している。

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