米VeriSignは,セキュリティ調査会社の米iDEFENSEを約4000万ドルの現金で買収したことを米国時間7月14日に明らかにした。

 iDEFENSE社は,大手金融サービスや販売店,政府機関などにネットワーク・ベースのセキュリティ脅威および脆弱性対策の情報提供を手がけている。「iAlert Daily Delivery」「FLASH Reports」「Weekly Threat Reports」「Focused Intelligence Reports」などを通じて,顧客のセキュリティ・インフラ改善やリアルタイムの攻撃対処を支援している。

 VeriSign社Security Services部門執行バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのJudy Lin氏は,「ネットワークの範囲は,顧客,パートナ,遠隔地の従業員にまで広がっており,企業が顧客データや企業資産を保護するためには最先端のセキュリティ情報が必要だ」と説明する。「iDEFENSE社の買収により,当社は一連のマネージド・セキュリティ・サービス(MSS)を拡充し,顧客が攻撃を受ける前にネットワーク保護策を講じるための追加機能を提供する」(同氏)

 VeriSign社はMSS事業を拡大するほか,リアルタイムのセキュリティ監視および検証機能の強化も図る。

 iDEFENSE社はVeriSign iDEFENSE Research部門となり,同社CEOのJohn Watters氏が引き続き指揮をとる。現従業員をそのまま採用する。

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