米Oracleに対して起こされていた米虚偽請求法違反の民事訴訟が和解に達した。米司法省が米国時間5月13日に明らかにしたもの。Oracle社は和解金として800万ドルを支払っている。

 この訴訟は,Oracle社がソフトウエア・トレーニング・サービスに関して米連邦政府に不当な請求を行ったというもの。この問題は,同社一部門であるOracle Universityの元北米販売担当バイス・プレジデントだった人物の内部告発で発覚した。

 同訴訟では,Oracles社が1997年から2003年のあいだに米一般調達局(GSA)との契約において,1)サービス提供前に料金を請求および徴収した,2)あらかじめ料金を徴収していたトレーニング・サービスを1年以内に利用されないまま期限満了にした,3)出張費用の請求に連邦規定を適用しなかったことなどを追求していた。

 なお,内部告発者には,和解金800万ドルのうち158万ドルが支払われる。

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