米Microsoftは,アプリケーション開発環境「Visual Studio 2005」のベータ2版,アプリケーション開発プラットフォーム「Microsoft .NET Framework 2.0」のベータ2版,データベース・ソフトウエア「SQL Server 2005」のコミュニティ技術プレビュー4月版(April CTP)を公開した。Microsoft社が米国時間4月18日に明らかにしたもの。

 これらベータ版のリリースについて,Microsoft社サーバー&ツール担当上級副社長のEric Rudder氏は「開発サイクルの最終段階に入ったことを示している」と述べる。

 同社アプリケーション・サーバー担当上級副社長のPaul Flessner氏は「SQL Server 2005はApril CTPで機能が固まった」と説明する。「顧客やパートナ,特に独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)には,アプリケーション提供に向け,April CTPをダウンロードして試験することを勧める」(同氏)

 また同社は,ベータ2版などで開発したアプリケーションでも正式な製品として販売可能とするライセンス「Go-Live」を,Visual Studio 2005やSQL Server 2005にも適用する方針を発表した。「これにより,ベータ版のコードを含むアプリケーションの提供が可能となる。したがって開発ベンダーは,Visual Studio 2005正式版のリリース後,素早く製品を市場投入できる」(同社)

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,Visual Studio 2005とSQL Server 2005の正式版は2005年末までに利用可能になる予定という。

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