米Microsoftが,次世代Webサービス技術「Indigo」(開発コード名)の概要を米国時間2月8日に発表した。「Indigoを利用すると,安全性/信頼性/相互接続性の高いWindowsプラットフォーム用アプリケーションの構築が容易に行える」(Microsoft社)
現在のWebサービス技術について,同社は「異なるプラットフォームで動作するアプリケーション間の相互接続性を基本的なレベルで実現しているだけで,ユーザーが必要とする高度な相互接続性や安全性,信頼性を満足できる技術は極めて少ない」と述べる。Indigoは,高い安全性/信頼性/相互接続性を備えるアプリケーション構築を可能とする統一プログラミング・モデルを提供し,「Webサービスのレベルを1段階上げる」(同社)。
構築したアプリケーションは,Microsoft社,米IBM,米VeriSignが中心となって策定している一連のWebサービス向け仕様“WS-*”に標準で準拠し,異なるプラットフォームで動作するほかアプリケーションとやり取りできる。
Microsoft社は,Indigoをアプリケーション開発プラットフォーム.NET Framework 2.0の拡張機能として提供する。そのため,Visual Basic .NETやVisual C#など.NET Frameworkで利用可能なすべてのプログラミング言語で開発が可能となる。対応OSは,Windows XPとWindows Server 2003のほか,2006年リリース予定の将来版Windows ServerであるLonghorn(開発コード名)。
コミュニティ技術プレビュー版(CTP:Community Technology Preview)は,2005年3月に利用可能とする。
米メディアの報道(InfoWorld)によると,Indigoの一般提供は2006年に開始する予定という。
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