ルクセンブルクのSkype Technologiesは,Windows対応IP電話ソフトの新版「Skype for Windows 1.2」の提供を開始した。同社が現地時間3月23日に発表した。同社の Webサイトから無償で入手できる。

 新版では,ユーザーが一元管理できるコンタクト・リスト機能を追加しており,複数のデバイスでどこからでもアクセスできるようになった。また,「Getting Started Wizard」が追加され,より簡単に友人の検索,コンタクトのインポート,テスト通話が可能になった。

 従来のバージョンでは,コンタクト・リストをローカル・マシンに保存していた。ユーザーから,インターネット接続したパソコンや別のSkypeクライアントからリモート・アクセスできるコンタクト機能に対する要望があったため,新版のコンタクト・リストではユーザー・オプションを拡大している。また,Outlook,Outlook Express,MSN Messenger,Operaといったアプリケーションのコンタクト・リストをインポートできるようになった。

 新版では,クライアントを起動させるとすぐにGetting Started Wizardが表れる。同ウィザードにより,コンタクトのインポート,ユーザー・ディレクトリの検索,プロファイルの編集,プライバシ設定,オンライン・ヘルプへのアクセスといった利用頻度の高い機能をワンクリックで使えるようになった。その他にも,同社のWebサイト上に新しく「Help」セクションを設けており,オンライン情報と電子メールを利用したサポートが利用し易くなった。

 Skype for Windowsは,引き続き,チャット,最大5人の出席者に対応するオンライン会議機能,クロスプラットフォームの通信,相手がオンライン上に居るか確認するプレゼンス機能などを提供するが,新版では音声品質を向上させ,複数のファイル転送が可能になっている。

 バージョン1.2では,現在ベータ・テストが行なわれている「SkypeIn」とボイス・メール・サービス「Skype Voicemail」が利用できる。Windows 2000/XPに対応し,動作周波数400MHz以上のプロセサを搭載したパソコンで利用可能。

 同社によると,Skypeの登録ユーザーは世界で3100万人を超えており,1日あたり16万人以上が新規で加入しているという。

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