米Microsoft社は,小規模企業向けポータル・サイト「Small Business Center」の強化を米国時間2月24日に発表した。同サイトには,新しく技術的な質問に対して迅速な回答が得られる対話的なツール,既存の技術の活用方法を知るためのオンライン・リソースといったメニューが追加された。

 同サイトは,1年前に提供が開始された。従業員数が少なくIT技術にも制限がある企業のニーズに合わせ,事業を強化するために必要なリソースとサポートへのアクセスを提供する。現在50カ国で提供されており,ローカライズされた情報の提供が可能になっている。

 新しく加えられた「Security Guidance Center」では,より安全なコンピューティング環境を実現するために情報とリソースを提供する。双方向型のモジュールにより,セキュリティとライセンスについて知っておくべき重要事項が解説される。また,クイズやアンケートも提供する。

 「Community of Experts」は,小規模企業をMicrosoft社の専門家や同業者に結びつけるオンライン・フォーラム。掲示板に質問を書き込めば,Microsoft社の専門家などが直接対応してくれる。

 また,ユーザーが自分のプロファイルを入力すると,ニーズに合ったMicrosoft製品を推薦してくれる「Solutions Advisor」,Microsoft社技術のコンサルタント探しを支援する「Partner Finder」などのツールも新たに追加した。その他にも,トレーニング・ビデオ,テンプレートなども提供する。

 同社によれば,新しく追加されたこれらのリソースは,ユーザーからのフィードバックと同社が2万人の顧客を対象にオンラインで実施した調査の結果をもとにしている。ユーザーからは,教育,サポート,Microsoft社の専門家や同業者との対話に対する要望が高かったという。今後も新しいツールが追加される予定だという。

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