米Microsoftは,スパイウエア対策ソフトウエアなどを手がける米GIANT Company Softwareを買収した。Microsoft社が米国時間12月16日に明らかにしたもの。Microsoft社はGIANT社の技術/知的財産を使い,Windows向けのアンチスパイウエア・ツールを提供する。

 「GIANT AntiSpyware」をベースにスパイウエア検出/削除ツールを開発し,1カ月以内にベータ版をリリースする。対象OSは,Windows 2000以降の予定。

 「Microsoft社が当社を買収したことで,Windowsユーザーは我々のアンチスパイウエア技術を活用し,パソコンのソフトウエアの制御権を(スパイウエアから)取り戻せる。当社の技術は,充実したスパイウエア・シグネチャ・データベース,リアルタイムに動作するセキュリティ・エージェント,“自警団”機能により,スパイウエアや目的を偽るソフトウエアの脅威からユーザーを守る」(GIANT社共同創設者兼技術担当社長のRon Franczyk氏)

 なおMicrosoft社は,買収金額など詳しい取引条件について触れていない。Windows用アンチスパイウエア・ツールについても,ベータ版以降の製品計画,価格,リリース時期などは発表していない。

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