カナダのNortel Networksは,ネットワーク・セキュリティに関して米Microsoftと協力体制を敷くことを,米国時間12月13日に発表した。Microsoft社の企業ネットワーク向けセキュリティ技術「Network Access Protection (NAP)」への対応を進める。

 NAPは,オープンな標準規格ベースのアーキテクチャを採用する。ネットワーク・ポリシーの確認を通じて,より安全な企業ネットワークへのアクセスを可能にする。

 提携にともない,Nortel社とMicrosoft社は,他の主要セキュリティ企業と協力し,業界標準規格の策定や,ネットワーク設計および製品開発にあたる。「通信インフラと,デスクトップ・パソコンやノート・パソコンなどを保護することで,重要情報の安全確保を目指す」(Nortel社)

 Microsoft社Windows ServerグループのディレクタであるSteve Anderson氏は「NAPの標準規格サポートと相互操作性を確立することで,ユーザーはインフラとセキュリティの管理を効率化し,アクセスを許可する前に有効なセキュリティ対策を実施することができる」と説明している。

 「Microsoft社との提携により,Nortel社は標準ベースのセキュリティ向上に関する取り組みをさらに推し進める」(Nortel社Enterprise Networks部門バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのAtul Bhatnagar氏)

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