松下電器産業の米国法人Matsushita Electric Corporation of Americaは,同社のブランド名「Panasonic」を社名に組み入れ,2005年1月より正式名称を「Panasonic Corporation of North America」に変更する。同社が米国時間12月9日に発表した。

 「当社は,長年『Panasonic』という名前で,顧客やチャネル・パートナに知られてきた。調査によって明らかになったPanasonicという名で培われた大きなブランド価値を活用するために,Panasonicと名乗ることに大きな意味がある。当社は現在,組織と構成の大規模な改革を行なっている最中である。新しく活力を得た会社にPanasonicという名を掲げることにより,組織内に動的な変更が行なわれていることを強調したい」(同社会長のYoshihiko Yamada氏)

 同社を始めとし,米国とメキシコ地域にある50を超える松下電器関連の法人は,2005年を通じて企業名にPanasonicの名前を掲げるようになる。MASとして知られているMatsushita Avionics Systems社の名称は,4月1日よりPanasonic Avionicsに変更され,米Kodakとのジョイント・ベンチャーであるMatsushita-Ultra Tech. Battery社も同日からPanasonic Primary Battery Corporation of America社という名称に変わる。また,テレビの研究開発を行なうPlasmaco社は,1月からPanasonic Plasma Display Laboratory of America社に変更される。

 松下電器によれば,同じような社名の変更が欧州,アジア,アフリカ,オーストラリア,オセアニア,南米においても同時期に行なわれる。創業者である松下幸之助氏に由来する社名の「松下」は,同氏の名前が知られ,尊敬されている日本国内の親会社と子会社で引き続き使われる。

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