米Microsoftは,マルチメディア百科事典の新版「Encarta Reference Library Premium 2005」を米国時間7月7日に発表した。新版では,小学生向けの新しいコンテンツ,検索バー,オンラインで数学の宿題を支援するツールなどを提供する。同社は,同製品が「すべての年齢の学習者にとって,包括的で新しい,信頼できる情報のソースになる」としている。

 米IDCの調査によれば,家庭でインターネットに接続できる小学生の53%がオンラインのリソースを使って宿題を済ませている。新版では,小学生(7歳以上)向けの新しいコンテンツ「Encarta Kids」が用意されている。絵,大きなアイコン,インタラクティブなゲーム,シンプルでカラフルなインタフェースなどにより,探究心の促進を狙う。Encarta Kidsは,動物,日常生活,歴史,科学を含む10のカテゴリで構成するマルチメディアのコンテンツを提供する。

 また,新版では,中学生,高校生向けのコンテンツも拡張されている。オンラインで数学の宿題を支援する「Online Math Homework Help」は,基礎数学から代数,高等代数学,幾何学まで問題を解決するまでステップ・バイ・ステップの説明とヒントを与えてくれる。

 Math Homework Helpは,「MSN Encarta Premium」を通じてサービスが提供される。Encarta Reference Library Premium 2005ユーザーには,2005年10月31日まで無償購読が提供される。また,学生ユーザーは,インターネット接続を介してEncartaの百科事典コンテンツ,ホームワーク・ツール,その他のEncartaサービスにアクセスできる。

 また,新版では,検索バーをWindowsのタスク・ペインに表示できる。そのため,Encartaを開いていないときでもEncartaデータベースにアクセスできるようになった。

 Encarta Reference Library Premium 2005は,DVDおよびCDで提供される。7月にリリースが予定されており,価格は69.99ドル。学校,大学,図書館向けにはボリューム・ディスカウント価格が用意される。

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