米Sendmailは,米Hewlett-Packard(HP)とメール・サーバー・ソフトに関する販売契約を締結した。Sendmail社が米国時間6月9日に明らかにした。契約により,同社のメッセージ管理製品がHP社のサービスとカウンセリング・グループを通じて世界の顧客に提供される。HP社を通じて再販される製品には,コンテンツとメッセージ・フローにセキュリティを提供する「Mailstream Manager」と通信事業者級のストレージとアクセス向けの「Mailcenter」も含まれる。

 また,同日より新しいソフト「Anti-Spam Solution」がバンドルされる。同ソフトは,Sendmail社のスパム・メールをフィルタリングするためのサーバー側ソフトウェア製品「Sendmail Mailstream Anti-spam Solution(MAS)」をベースにするもの。同製品は,Linuxを搭載するHP ProLiantサーバーに搭載される。Windowsを搭載するサーバーには,同年第3四半期からバンドルされる。顧客は,HP ProLiantサーバーを購入する際に,2ウェイまたは4ウェイの構成を選択することができる。両社の技術を搭載する同製品は同日から北米,欧州において出荷が開始され,同年中にその他の地域でも提供される予定。

 Anti-Spam Solutionには,DoS攻撃からネットワークを保護する「Sendmail Flow Control」,安全なリモート・ルーティング管理とレポートを行なうための「Sendmail Switch」,管理者とエンド・ユーザーがフィルターを作成できる「Sendmail Intelligent Inbox」,Sendmail社のスパムを検出する「Anti-spam Engine」が含まれる。

 同製品の価格は,100~1万ユーザーの範囲で5つの設定が用意されている。Anti-Spam Solutionは,米国,カナダ,メキシコ,欧州,中東,アフリカにおいてHP社を通じて提供されている。

◎関連記事
スパム対策用のサーバー認証機能を実装したSendmailが2004年夏に公開
米Sendmail,米Cloudmarkのスパム対策技術を採用
「AOL会員が受信するスパムは前年から平均20~30%減少」,米AOLが米議会の公聴会で発表

発表資料へ