米NetIQは,包括的なセキュリティ管理スイート「Security Management Suite」を米国時間5月18日に発表した。ファイアウオールやアンチウイルス製品のようなポイント・ソリューションと異なり,同スイートにより,企業は,既存のOS,データベース,Webサービス,セキュリティ・ポイント製品を利用しながら,インフラ全体において総合的なリスク管理が可能になるという。

 同スイートは,脆弱性を管理する「NetIQ Vulnerability Manager」,パッチ管理の「NetIQ Patch Manager」,セキュリティ・マネージャの「NetIQ Security Manager」の新版で構成される。内外部における脆弱性,ITインフラ内のセキュリティ脅威を発見して迅速に対応する。また,企業内におけるポリシーとともに,米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)や米国の医療関連データ規格「HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)」といった政府の規制にも対応が可能となる。

 同スイートは,同四半期中に出荷が予定されている。収録される製品の概要は次の通り。

・NetIQ Security Manager 5.0
 企業が侵入を検出および防御する機能を提供。イベント管理機能によりリアルタイムでイベントを一元的に監視する。既存のアンチウイルス,ファイアウオール,ルーター,侵入検出ポイント・ソリューションを利用しながら,ITインフラの全領域においてインシデント・レスポンスを実施する。

・NetIQ Vulnerability Manager 5.0
 脆弱性の管理に必要なコンポーネントを収録。セキュリティ・コンテンツ,脆弱性,ポリシー,規制に関する通知と勧告機能,ポリシーへの準拠と監査,脆弱性のスキャン機能,パッチ/設定管理と修正を行なう機能などを提供。

・NetIQ Patch Manager 4.2
 複数の管理者が知識を共有するための理想的なコラボレーション・ツール。さまざまな方法でパッチを管理するとともにWindowsプラットフォームと製品のスキャンを自動的に行なう。

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