米Novellはドイツのハノーバーで開催中の「CeBIT」で現地時間3月19日に,Linux向けコラボレーション管理ツール「GroupWise 6.5 for Linux」とWindows向けパッチ管理ツール「ZENworks Patch Management」を発表した。

 GroupWiseは,電子メール,カレンダ,インスタント・メッセージング(IM),連絡先,ドキュメントを管理する機能を備える。従来の「NetWare」向けと「Windows NT/2000」向けに加え,今回Linuxに対応した。

 年内にリリース予定のLinux向け電子メールおよび作業グループ・クライアント「Ximian Evolution」では,GroupWise 6.5 for Linuxをネイティブでサポートする。また,オープンソースのIMクライアント「Gaim」用のプラグインを,Gaimプロジェクトが30日以内に配布する見込みだという。

 GroupWise 6.5 for LinuxはLinuxデスクトップのほか,Windows用およびクロスプラットフォーム用GroupWiseクライアントを搭載したデスクトップ・パソコンも管理可能。

 GroupWise 6.5 for Linuxは,2004年4月15日にリリースする。WindowsまたはNetWare向けGroupWise 6.5から移行するユーザーは,追加ライセンス料無しで入手できる。GroupWiseの旧バージョン,あるいは競合製品を利用しているユーザーには,アップグレード価格で提供する。

 ZENworks Patch Managementは,PatchLink社の技術を利用しており,企業におけるWindows用セキュリティ・パッチの管理を自動化する。各パッチの詳細情報を提供し,どのパッチが重要かをIT管理者が判断できるようにする。サーバーやデスクトップ・パソコンをはじめ,リモートのワークステーション,ノート・パソコンなどを対象にパッチの自動配布を行う。

 ZENworks Patch Managementは2004年3月29日に利用可能にする。年間利用料はデバイス1台あたり18ドル。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]