ウイルス対策を手がける英Sophosと米Sun Microsystemsは,電子メールの保護に関して提携することを現地時間4月21日に明らかにした。両社は,Sophos社の企業向け電子メール保護ソフト「Sophos PureMessage」をSun社のサーバー用Javaシステム「Sun Java Enterprise System」の主要コンポーネントであるメッセージング・サーバー「Java System Messaging Server」に統合する。

 統合された製品は,Sophos社より販売される。同製品は,新しいPureMessageモジュールにより,通信事業者,大学,大企業といった大規模なメッセージング環境をウイルス,スパム,その他のセキュリティ脅威から保護する。

 両社の統合製品により,Java Enterprise Systemは,Java System Messaging Serverのチャネル構造を介してPureMessageと直接通信できるようになった。そのため,ユーザーは,サードパーティ製のメッセージ転送エージェントを利用する必要なく,高性能なメッセージ処理,複数の脅威に対する統合型の保護機能をシームレスに管理することができる。

 Sophos PureMessageは,ウイルス,スパム,その他のセキュリティ攻撃から企業のネットワークを保護する包括的なメール・フィルタリング・ソリューション。柔軟なポリシー管理機能とサポートを提供する。ポリシー・マネージャを使ってメールのフィルタリングを正確に行なうことにより,企業の通信ポリシーを強化できる。

 PureMessageは,ネットワークのダウンタイム,生産性の損失,情報資産の脆弱性を突いた攻撃を回避するために,最新の対スパム技術を用いてゲートウェイで98%のスパムを安全に取り除く。エンド・ユーザーは,遮断されたメッセージに容易にアクセスすることができるため,誤検知によるビジネスへの影響を排除できる。ウイルス検出ツールがスキャンを実行することにより,ネットワークを悪意のあるコードから保護する。

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